青森県における男女共同参画社会の実現を目指して活動する特定非営利活動法人です。

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私たちは県内で広く活動する会員のネットワークを活かし、
行政や企業、団体そして地域の皆さんとパートナーシップ
をとりながら、青森県における男女共同参画社会の実現を
目指して活動しています。



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会報 第17号  2006年 11月    

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 男女共同参画社会によせて
陸奥新報 リレーエッセイ 『おんな おとこ 共に生きる』
2006.10.8 掲載
〜 夫婦・男女の関係は多様 〜
                 
    会員   蛯 名  桂 子(七戸町
 私たち夫婦が異国へのツアー旅行に参加した時の事です。
 同行の人たちは40代から60代の会社のなかよし男性5人組で、空港で合流しました。
 お互いによろしくお願いしますとあいさつをかわし、それからの何日かは、男性6人、女性は私一人のメンバーで一緒に行動することになりました。同じ日本人同士、日本語で話し和気あいあいと異国観光を楽しんでいました。
 さて、土産品売り場で、そのうちの一人が私に「奥さん、この際だから、ご主人に何でも買ってもらったほうがいいですよ。」と半ば冗談まじりに言うのでした。また、ブランド品の売り場では、「買ってもらいましたか?この機会に高いものを買ってもらったほうがいいですよ」と言うのです。初めは私も「フフ・・」と笑っていたのですが、何人もの人から度々言われると、少し気分が良くない・・。私たち夫婦は2人とも働いているので、私は夫にものをねだって買ってもらったことはないし、こんな機会でなければ買ってもらえないという感覚もない。必要なものは許可を得なくても自分のお金で買うし、ブランド品も欲しくはない。夫も私も欲しいものは、自分の判断で、予算の範囲内で買うのです。
  ユーモアのつもりで言っていることはわかりましたが、この何気なく発せられる言葉に、女性や妻は「男性や夫にものを買ってもらうもの」「自分の意志では買えない存在」、「経済力は男性が握っている」「女性はブランドものが好き」などの意味を感じることができます。
 私と夫はそういうことを言われるたびに顔を見合わせ、何と言ったら解かってもらえるのだろうと言葉がでてきませんでした。同じ日本人というだけで、考え方や価値観まで同じだろうと思うのはいかがなものでしょうか。
 日本の男性と女性の関係をかいま見た旅でしたが、これからは男女・夫婦の関係も多様であることを理解していってほしいものと思いました。

 

 
平成18年度 青森県男女共同参画県民フォーラムin平内
  とき:2006年10月22日(日)午後1時 〜4時10分
  場所:平内町勤労青少年ホーム


主催:青森県・平内町・虹の会・NPO法人青森県男女共同参画研究所・県民フォーラムin平内実行委員会
後援:青森県教育委員会・(株)東奥日報社・(株)デーリー東北新聞社・(株)陸奥新報・青森放送(株)・ (株)青森テレビ・青森朝日放送(株)

 平内町の虹の会と当研究所が県からの委託を受けて開催したフォーラムは、平内町内はもとより県内各地からの300名を越える大勢の参加者のもと、大盛況のうちに終了いたしました。
 今回のフォーラムの大成功の要因は、フォーラムに参画する平内町の17の団体・機関などの総勢34名による実行委員が主役となって、町民が手作りでこのフォーラムを運営したことでした。(実行委員長は虹の会会長で、当研究所理事でもある須藤さんです。)
 3回にわたる実行委員会では、自分たちの開催するフォーラムの主旨である「男女共同参画」について講師を招いての勉強会をおこない、その勉強会のあとにフォーラムの打合せをするというハードな内容で、毎回、実行委員会は3時間以上にもわたる熱心な学習・話し合いの場になりました。
 実行委員会のほか、受付や舞台担当、販売、展示などの役割ごとにこまめに打合せを行い各担当ごとに入念な準備を進めていくうちに、自分たちで作り上げていくフォーラムに対する思いもひとしおで、友人・知人への参加呼びかけも積極的に行なわれ、多くの町民の参加を促すことになりました。町内の障害者小規模作業所等の販売、展示も大盛況でした。
 なんといっても、町の中心的な方々が実行委員として参画し、男女共同参画についての理解を深めていただいたこと。そして、実行委員の皆さんの手でフォーラムを開催し、成功させたことによるエンパワーメントは大きな成果であったといえると思います。そのお手伝いができたことは当研究所にとっても大きな宝となりました。

【実行委員会内容】
開催月日 開催回次 男女共同参画学習講師
平成18年7月30日(日) 第1回実行委員会 青森県立保健大学
助教授 佐藤恵子
平成18年8月27日(日) 第2回実行委員会 青森県社会教育センター
前所長 前田みき
平成18年9月30日(土) 第3回実行委員会 弘前市市民会館
館長 田中弘子

【第1回実行委員会】

【第2回実行委員会】
 
【第3回実行委員会】
 

        <プログラム>
11:00 開場 販売・
    「ひらない物語」かるた大会開始
13:00 開会 主催者あいさつ(青森県、平内町)
13:10 ほたて太鼓(茂浦小学校)

13:20 <講 談> 宝井琴嶺さん
    「楽しく男女共同参画」


      <プロフィール>
      黒石市出身。師匠は宝井馬琴。
      1993年女流講釈師初の文化庁、
      演芸部門芸術祭賞受賞。
      1996年青森県文化功労者褒賞受賞。

14:30 愛宕神社権現舞(愛宕神社権現舞保存会)
    おゆうぎ(山彦幼稚園)

14:50 パネルディスカッション
    「みんなで一緒にまちづくり」

   パネリスト・小野美穂さん(平内高校)
        ・小形郁子さん(おはなしいっぽ)
        ・今田健蔵さん(老人クラブ)
        ・福崎セツさん(婦人会)
   ゲ ス ト:宝井琴嶺さん
コーディネーター:田中弘子さん
        (弘前市民会館館長)

15:50 正調 平内音頭(婦人会)
    よさこいバージョン平内音頭(華彩)
16:10 閉会 お礼の言葉(実行委員長)

【講釈師:宝井琴嶺さん】


【パネリストのメンバーたち】


【コーディネーター:田中弘子さん】


実行委員長 須藤千和子さんより
 たくさんの方々のご協力の下、「青森県男女共同参画県民フォーラム」を終えることができました。 私は今県民フォーラム実行委員長を経験させていただいたことに、大きな感謝と感激に浸っております。
 日々の暮らしの中でひとり一人の力は小さいけれど、人と人とが寄り添えばその力はたくさんの事を可能にするということを昨年の「町制50周年記念事業」、今回の「青森県男女共同参画県民フォーラム」と2度わが町平内で経験することができました。

最後の挨拶をする
須藤千和子さん
パネルディスカッションの4名(全員平内町民)の発表では地域に対する熱い思いを訥々と語られました。講談では講釈師の人生観までもが語られました。
 私達の呼びかけに対し快くご参集いただいた300名の町民の方々の熱い視線、思いに何度も胸が熱くなりました。実行委員の方々は3回の実行委員会を重ね、パワフルに準備を続けてくださいましたし、司会は、連日テレビにご出演の平内町出身ATVアナウンサー田中栄子さんが引き受けて下さいました。
 また、県の関係者の皆様、平内町役場の皆様からは大きなお力をいただきました。このように、男女共同参画の視点で私達一人ひとりが女性も男性もそれぞれが自分らしく人と寄り添って暮らしていくことが住み良いまちづくりに繋がっていくことなのです。
 今回の青森県男女共同参画県民フォーラムをきっかけにわが町平内が更に活き活きとした活動的な町となりますことを確信しております。

 

 大活躍、大忙しのメンバーたち
さまざまな事業が目白押しの秋!

 8月・9月・10月。当研究所の会員は平内町の虹の会とともに県から委託を受けて平成18年10月22日(日)に開催する「青森県男女共同参画県民フォーラムin平内」の準備で忙しいときをすごしていました。そんななか県内のあちこちで、次の会員たちは地元の行事でも中心的な役割を担い、大活躍していました。

●10月23日(月)

平内町の翌日、七戸町で開催された青森県男女共同参画センターオープンカレッジの地元協力者として大忙しだった女性フォーラム七戸の会長、蛯名桂子さんは「たくさんの参加者に嬉しい悲鳴をあげました!」と大喜び。

●10月28日(土)
「新弘前市誕生記念 第3回弘前市民参画センター交流まつり」実施委員会の中心メンバーとしてず〜っと忙しかった工藤緑さん。午前10時の記念講演に始まり、午後4時30分の交流会が終わるまで、朗読劇・講演・合唱などのイベントや展示・販売など盛りだくさんの内容にたくさんの参加者があり「猫の手も借りたい!!」ところでした。

●10月29日(日)
「はちのへ男女共同参画フォーラム2006」は、はちのへ男女共同参画推進ネットワークが八戸市から委託を受けて行ないました。ネットワーク代表の慶長洋子さんはこれまた大勢の参加者に「体が2つ欲しい〜」などと大忙しでした。


 いずれの事業もたくさんの皆さんに参加いただき、評判もよく大成功でした。それぞれの事業をかかえながらも、平内の事業を行ない、さらにお互いの事業にパネル展示などで参加、応援して、一緒に更なるエンパワーメントをしました。皆さん、お疲れ様でした。


 
「広報しちのへ」へ、寄稿はじまりました
 2006年9月から、新シリーズとして“男女共同参画ってなに?”というタイトルで、毎月の掲載がはじまりました。
 9月は「十人十色」、10月は「熟年離婚」、11月は「決めては“家族経営協定”」と掲載されました。七戸町の男女共同参画推進に少しでもお役にたてればと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 
パネル展示しました

2006.10.22(日)
「青森県男女共同参画県民
フォーラムin平内」


2006.10.28(土)
「弘前市民参画センター
交流まつり」

2006.10.29(日)
「はちのへ男女共同参画
フォーラム2006」