青森県における男女共同参画社会の実現を目指して活動する特定非営利活動法人です。

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私たちは県内で広く活動する会員のネットワークを活かし、
行政や企業、団体そして地域の皆さんとパートナーシップ
をとりながら、青森県における男女共同参画社会の実現を
目指して活動しています。



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   会報 第31号  2010年 12月      無断転載および印刷はご遠慮ください
                                 
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2010年7月11日(日)、「NWEC(ヌエック)あおもり友の会」がアピオあおもり(青森県男女共同参画センター)を会場に、会員64名(当日出席者30名)の賛同者を得て設立総会を開くことができた。趣旨に賛同してくださった仲間とともに喜びを共有したい。この組織のことは、数年前から私の胸中での懸案事項であったので、新たな仲間活動として正式に発足することができ、設立準備委員にとって記念すべき日となった。
 設立総会に先立ち、佐藤恵子氏に「あおもりの男女共同参画の歴史とこれから」というテーマで、記念トークをお願いした。氏は県立保健大学教授の職にあり、かつ青森県男女共同参画審議会の会長職という県内の男女共同参画推進の牽引役を何年間も引き受けてくださっているご多忙な中、設立総会でも氏のお力を貸していただくことは誠に心強く、感謝の気持ちで一杯である。
記念トークは@私と男女共同参画のかかわり A女性政策から男女共同参画政策へ B男女共同参画社会の実現に向けて、という展開であった。恵子先生ご自身の生き方を方向づけ、男女共同参画の推進にかかわる発端からお話が始まり、<ヌエックあおもり友の会>に期待することの提言に至るまで、今後の会の活動の核心となるエネルギーをいただいた気がする。
おりしも、アピオあおもりが今年度10周年という節目の年であることから、館の情報誌「クローバーあおもり」に10周年特別編とし、今回の設立総会記念トークの一部を紹介していただいているのでこちらの情報誌もご一読いただきたい。
さて、NWEC(国立女性教育会館/埼玉県嵐山町)は日本で唯一の女性教育に関するナショナルセンターであり、全国各地で男女共同参画推進に取組んでいる人々にとっては、活動の拠り所となっている。国レベルの最新の情報を知る、専門家の話を聞く、全国から同じ目的を持った人たちの中での自分たちの位置の確認ができる、今後の方向性を見出すなど、多くのネットワーク機能を持つ宿泊研修施設である。この研究機関を私たちは絶対に失いたくないと思っている。
県内にもNWECで学んだ人たちは数多い。県内の女性教育のリーダー養成が県教育委員会担当だった頃の研修仲間、リーダー養成が知事部局に移管されてからの研修生、さらには関係機関等での協議会や自主的学習グループ等の数多くの人々がNWECでの学習や交流を支えに活動している。しかし、これまではその仲間が一堂に会することや情報交換することがなく残念に思っていた。
今回、県内の仲間が集い、情報交換できるこの組織は、NWECがこれからも日本各地で男女共同参画推進のために活動している人々の拠点施設として、その機能が十分果たせるよう、ネットワークを組みながら応援もしていきたい。県内でのネットワークが広がることは青森県の男女共同参画の推進につながることだと考えている。
最後に、初年度の役員を記し、各方面からの広い賛同者を募るとともに、さまざまな情報をお寄せいただけるようにご協力をお願いしたい。


代表  前田みき(元青森県総合社会教育センター所長)
副代表  向井麗子(青森県地域婦人団体連合会会長)
事務局長   小山内世喜子(青森県男女共同参画センター副館長)
(アピオあおもり  017−732−1085)
監査  工藤睦美(青森県立郷土間研究主幹)
蛯名桂子(シャイン・Eネット代表)
顧問  佐藤恵子(青森県立保健大学教授)


  日 時:平成22年6月20日(日)14:00〜
  場 所:弘前市総合学習センター
 
全国で初めて女性地方協力本部長となった自衛隊青森地方協力本部長の竹本三保一等海佐から、ご自身が海上自衛隊で初の女性幹部候補生となられてからの30年間を振り返りつつ、女性自衛官の現状〜自衛隊の男女共同参画の状況について講演くださいました。
男社会の自衛隊で結婚し、子育てしながら「パイオニア精神」「継続は力なり」「プラス思考」「前向きな姿勢」を信条に「生まれる時代は選べないので、そのときにできることを精一杯やるしかないのです。」と取組まれてきた竹本本部長の道のりにはひたすら感動です。現在、女性自衛官は護衛艦でも勤務しているし、平成21年には初の女性艦長も誕生。女性パイロットも複数名誕生しているといったお話には「時代は変わってきている」事を実感しました。
・自衛隊でも男女共同参画が進められているお話をうかがうことができ、心強く感じました。先頭に立って頑張ってこられた竹本さんのご経験を是非、後に続く女性たちに伝えていただきたいと思います。
・女性が仕事を続けることの難しさ、厳しさと同時に、多くの人との関わりが人生を切り開き、豊かにしてくれのだということも感じました。
・竹本さんの名刺に「平和を仕事にする」と、書かれていました。自衛隊はこの視点をこれからも大切にして欲しいと思った。
・ご自身の生き方にゆるぎないテーマをもち、社会資源をフル活用してこられたことに拍手。多様な生き方が可能な社会になれるよう私たちも取り組んでいきます。
・実にエネルギッシュな方!!のど自慢に出ようとするなどアイデアもすごいです。
・自衛隊で女性が働くことは大変なことだと思っていたが、結婚し子育てもしながらというそのパワーに脱帽です。


 ワークショップ 「男子はつらいよ!女子はどうする?」開催
 
青森県生涯学習フェアにて
 
日 時:平成22年7月25日(日)12:00〜
場 所:青森県総合社会教育センター
「男性問題」をテーマに、若者たちが、これまでの男性の生き方の問題点に気付き、自分らしく生きることを目指して、ジェンダーを乗り越えるための学習機会となることを目的としてワークショップを開催しました。
「男性問題」って何だろう?ということを、さまざまな統計データや新記事などを幼児期から亡くなるまで年代順に展示し、来場者と展示を見ながら、あるいはジェンダーチェックをしながら、じっくりと話し合う形で行いました。大勢の方が来場し意見交換を行うことができました。 
                                        

展示内容
(1)男の子に対する大きな期待
  ・男の子と女の子に対する親の進学期待の差
  ・男子には、学校問題が原因で自殺するものが多い
(2)少年達の強がりと逸脱行動
  ・凶悪な少年犯罪の9割が男子少年
  ・いじめによる自殺者の8割が男子
(3)会社(仕事)中心の生き方の強制
  ・長時間労働、サービス残業の常態化
  ・過労死、過労自殺の増加
(4)男性の結婚難と結婚へのプレッシャー
 ・男性の結婚難:30〜40代男性の未婚率、生涯未婚率の上昇
 ・未婚男性に対する偏見、プレッシャー、差別
(5)不況によるリストラ(失業)への不安
 ・男性のストレスの第一位は“仕事”
 ・中高年男性の自殺の急増
(6)家庭に居場所がない夫たち
 ・帰宅拒否症(夫の症状)
 
・主人在宅ストレス症候群(妻の症状)
 
・夫の呼び名:粗大ゴミ→産業廃棄物→濡れ落ち葉
 
→恐怖のワシ族
 ・家庭内離婚→熟年・定年離婚
(7)長生きできない男性
 ・平均寿命の男女差(男性は7歳くらい女性より短命)
 ・妻の有無で左右される男性の寿命:離婚男性に高い死亡率



 ワークショップ
 「自分らしく生きるために〜世代をつなぐハートフルトーク〜」開催

 アピオあおもり10周年まつり「パートナーセッション2010秋」にて
日 時:平成22年11月13日(土)
場 所:アピオあおもり(青森市) 
アドバイザー:佐藤恵子(会員、青森県立保健大学教授)
『幸せ未来予想図』メンバー(若い世代)と男女共同参画
研究所メンバー(熟年世代)によるパネルディスカッション
のワークショップを開催しました。 
 妻・母・嫁としての役割と自分らしさとの間で様々な葛藤を抱える若い世代の女性たちと、そのような葛藤を乗り越えて自分らしく生きている熟年世代のパネリストが、互いの思いを語り合い、自分らしく生きることの大切さとそのためのノウハウについて考えました。
 若い世代からは、自分らしく生きようとするうえでの障害、悩み、疑問など、熟年世代に聞きたいこと、学びたいことについて発言があり、熟年世代からは、これまで自分らしく生きてきた経験を踏まえて、若い世代に伝えたいことを語りました。参加者からもそれぞれ、自分らしく生きるとはどういうことなのか、疑問や意見が活発に出され時間が足りなくなるほどでした。
 今回の企画は、平成22年1月17日にアピオあおもりで行われたパートナーセッション2010での当研究所ワークショップ「私たちのワーク・ライフ・バランス」に参加くださった若い世代がその後、佐藤恵子先生をアドバイザーに自分たちの生き方を考える「幸せ未来予想図」として活動しているなかで、研究所とコラボレーションする形で実現したものです。当研究所の活動が若い世代の活動に結びついて、今後とも男女共同参画の輪が広がっていくことを願っています。

  葛西憲之 弘前市長との車座ミーティング
日 時:平成22年11月18日(木)14:00〜
場 所:カフェ・リエゾン(工藤緑会員経営のカフェ) 
平成22年 4月16日に就任した葛西憲之弘前市長は「市長と市民が市政に関して直接意見交換を行うことにより、市民との情報共有を促進し、市政に関する理解を深めてもらい、市民参画・市民との協働のための土台づくり及び市民の声に応える開かれた市役所づくりを推進するため」に7月から毎月、車座ミーティングを開催しています。11月18日には当研究所会員等10名と男女共同参画について語り合いました。
男女共同参画の取り組みがなぜ必要か、弘前市の男女共同参画プランの必要性について、男女共同参画の拠点施設としての市民参画センターの重要性について、ドメスティック・バイオレンスについてなどを熱く語り合った90分となりました。今後の弘前市の男女共同参画の取り組みに注目です。