青森県における男女共同参画社会の実現を目指して活動する特定非営利活動法人です。

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私たちは県内で広く活動する会員のネットワークを活かし、
行政や企業、団体そして地域の皆さんとパートナーシップ
をとりながら、青森県における男女共同参画社会の実現を
目指して活動しています。



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   会報 第37号  2015年 2月      無断転載および印刷はご遠慮ください
                                 
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ドキュメンタリー映画
「何を怖れる―フェミニズムを生きた女たち」
上映会&トーク
平成27年9月13日(日) 弘前市にて開催

上野千鶴子さん(出演) & 松井久子さん(監督)のトーク

「ユキエ」「折り梅」「レオニー」といった話題作を送り出した松井久子監督が
「日本のリブとフェミニズム運動の先頭を走ってきた女たちが、個人的にどんな女としての人生を生きてきたのか。それを聞くことができれば、そのまま日本のフェミニズムの歴史を描くことになるにちがいない。作品に登場する女たちの勇気ある人生を通して、後につづく娘たちへの贈りものになるような作品をつくりたい。」
という思いで1970年代の日本のウーマンリブに始まる40数年の日本のフェミニズムの歴史と、現在も続いているさまざまな女たちの活動を映像で綴るドキュメンタリー映画を製作しました。
 製作資金は、作品内容に賛同してくれる個人や団体の寄付と助成金で賄われています。
完成作品は平成26年9月6日「あいち国際女性映画祭2014」で発表され、全国各地の女性センターや女性団体の主催による上映会で上映され、その後DVD化して、自治体の施設、図書館、大学の教材用等として販売される予定で、すでに全国あちこちで上映されています。
その盛岡上映会(平成26年12月20日、「何を怖れる盛岡試写会実行委員会」主催、もりおか町家物語館にて上映)に会員4名が行ってきました。
試写会実行委員長は当研究所会員で盛岡市在住の赤沢千鶴さんです。

 【松井久子監督作品】
「ユキエ」(1998年)戦争花嫁として国際結婚をし、アメリカ合衆国ルイジアナ州バトンルージュに
在住、晩年にアルツハイマー症を発症した日本人女性を描いた「ユキエ」で監督デビュー。
「折り梅」(2001年)アルツハイマー症の女性高齢者とそれを介護する嫁の実話を映画化。
「レオニー」(2010年)彫刻家イサム・ノグチの母レオニー・ギルモアを描いた日米合作映画。


 平成26年度第1回さんかくセミナー
「ふつうに自然なもの〜読み聞かせにゆだねる時間」 

副理事長  田中 弘子

と き:平成26年8月3日(日)10:00〜12:00
ところ:弘前市民参画センター
講 師:桜川 ちはや さん
日本古典文学研究家(専門は万葉集)
芸術遊び「虹色の部屋」主宰 

最初に、お話を聞いて想像していく遊びをしました。続いての絵本紹介では、除雪車やショベルカーが登場します。その性別は? 

〜女性の絵本作家バージニア・リー・バートン著『はたらきもののじょせつしゃけいてぃ』は働き者で力持ちの除雪車「けいてぃ」が活躍します。この除雪車は女性かなと思いながら聞いていました。同じくバージニア・リー・バートン著「マイク・マリガンとスチーム・ショベル」では、スチーム・ショベルの「メアリ・アン」と運転士の「マイク・マリガン」の素晴らしいコンビのお話でした。除雪車やスチーム・ショベルというと「男性」をイメージしてしまいますが(今更ながら自分の性別役割分担意識やジェンダーを嘆くことになりました!!)なんと気は優しくて力持ちの「女性」除雪車やスチーム・ショベルのお話に、目から鱗が落ちるような新鮮さがありました。

 このほか絵本を使って、タツノオトシゴのオスは腹部にある育児嚢(いくじのう)という袋でメスが産んだ卵を稚魚になるまで保護していること、チョウチンアンコウのオスはメスよりも極端に小さくてメスに寄生して生きていることなどが紹介されました。

夫と妻が一日入れ替わって仕事をするとどうなるの?ミツバチ、イルカ、クマ、ペンギンの子育てはどうしているの?女の子は学校に行けなかった時代にどうやって学んだの? などなど・・・絵本や古典文学、現代書籍などの朗読、読み聞かせの世界に身をゆだねつつ「ふつうってなに?」「自然なことってどんなこと?」を考えながら「ヒト」を客観視する体験型のジェンダー講座でした。「男女共同参画社会」について絵本等を通して学ぶことができて大変好評でした。

 
 当日は、認定NPO法人WAN(ウイメンズアクションネットワーク)の会員であるハンガリー在住のピアニストや名古屋在住の1級建築士、東京在住の銀行勤務の若い方々も特別参加してくださいました。

 
 拡がるBook Talk〜当事者主権
「自分のことは自分が決める」 

副理事長  田中 弘子


Photo by岡戸雅樹

と き:平成26年11月2日(日)13:30〜15:30
ところ:弘前市 ヒロロ4階 市民文化交流館ホール
主 催:ヒロロスクエアコミュニケーションゾーン運営協議会
NPO法人青森県男女共同参画研究所企画運営
講 師 
上野 千鶴子 さん
    社会学者・東京大学名誉教授
    認定NPO法人WAN
    (ウイメンズアクションネットワーク)理事長

 当日、会場は大入り満員で、約150名の参加者はぎゅうぎゅうでしたが、熱気あふれる参加者が上野さんの軽快な話ぶりに、拍手喝さいでした。
【講演内容】
・当事者とは誰か?
「当事者能力」をもっとも奪われてきた人たち「わたしが誰か」を他人に決められてきた人たち。
女性、子ども、高齢者、障害者。当事者運動は社会的弱者の自己定義権の要求
・当事者主権とは何か?
「利用者本位」「消費者主権」「当事者主義」「自立」と「自律」
  「自己決定・自己責任」? →わたしのことはわたしが決める
  =自分の運命を決める、他人に譲渡することのできない至高の権利である  
・「自立」概念の転換
 障害者自立生活運動のもたらしたパラダイム転換
  「地域で暮らしたい」は「わがまま」か?
  「自立」の「抵抗勢力」はだれか?
  介護保険の「利用者」とはだれか?
  「当事者」と「当事者家族」とのちがい
  当事者「である」ことと、当事者「になる」ことはちがう!
  自分のニーズの主人公になる
・介護される側の声
  介護する側の経験と情報の蓄積にくらべて介護される側の経験と情報の蓄積は不釣り合いに少ない→なぜ?
≪3つの理由≫
  1)介護される側の沈黙
  2)介護する側のパターナリズム(強い立場にある者が、弱い立場にある者の
   利益 になるようにと、本人の意志に反して行動に介入・干渉することをい
   う。日本語では家父 長主義、父権主義などと訳される。)

3)研究者の怠慢
・介護される側の心得10カ条
  1)自分のココロとカラダの感覚に忠実かつ敏感になる
  2)自分にできることと、できないことの境界をわきまえる
  3)不必要なガマンや遠慮はしない
  4)なにがキモチよくて、なにがキモチ悪いかをはっきりことばで伝える
  5)相手が受けいれやすい言い方を選ぶ
  6)喜びを表現し、相手をほめる
  7)なれなれしいことばづかいや、子ども扱いを拒否する
  8)介護してくれる相手に、過剰な期待や依存をしない
  9)報酬は正規の料金で決済し、チップやモノをあげない
  10)ユーモアと感謝を忘れない
・「理想のケア」とは?
  個別ケア(vs集団ケア)・個室ケア(vs雑居部屋)・在宅ケア(vs施設ケア)
  ・ユニットケア(施設内個室)は過渡期の産物?
・よいケアとは何か?
  「わたしがほしい」ケア・ケア=コミュニケーション行為
  ケアする側にとってもケアされる側にとってもpositiveでも
  negativeでもありうる非対象な相互行為

・究極の当事者主権
 自己統治・「自分の運命を自分で決める」権利・国民主権・地方自治

 ほんとうに大切なものは何か?
  私たちは幸福になるために生まれてきた  
  幸福はおカネで買えない
  幸福は地位でも権力でも得られない
  20世紀=戦争と覇権ゲームの世紀→もうこりごり?
  21世紀は?「安心して弱者になれる社会を!」

 人間の安全保障と暴力のない社会へ
  人間の安全保障>国家の安全保障
  生育歴の中で、なぜ男性は暴力を学び、女性は非暴力を学ぶのか?
  私的領域のもとで非暴力を学ぶことができたら、公的領域でもできるはず!
「ケアとは、非暴力を学ぶ実践であるという発見は、男たちにもケアへの参加を促すだろう。」
育児・介護の機会を男から奪うな!! 

【お勧め図書・映画】
○女の力を活かさないこの国に未来はないという思いで執筆した上野千鶴子対談集
『ニッポンが変わる 女が変える』中央公論社 2013年発行
○上野千鶴子プロデュース「市民派議員になるための本」寺町みどり著
2002年旧版・2014年最新版「地方から、変える」


 
 男女共同参画普及啓発事業in大鰐
「ごきげん良くなる避難所づくり」 

副理事長  田中 弘子

と き:平成26年11月22日(土)10:00〜15:00
ところ:大鰐町中央公民館
主 催:男女共同参画ネットワーク・津軽広域、
市町村担当者ネットワーク会議(大鰐町、弘前市、黒石市、平川市、藤崎町、板柳町、西目屋村、田舎館村)
企画等支援:NPO法人青森県男女共同参画研究所

 講 師:石井 布紀子 さん
NPO法人さくらネット代表理事、有限会社コラボねっと取締役
(兵庫県生まれ。平成7年の阪神・淡路大震災の際に被災し、その後、災害時要援護者支援や災害ボランティア活動、災害にも強い福祉の地域づくり福祉教育・防災教育の推進などに取り組んでいます。)

●平成25年12月1日に平川市で開催された石井布紀子さんの「男女の視点を活かした地域防災普及啓発事業」での「性別、年齢、障害の有無に関係なく、避難所において被災者一人ひとりの人権が守られ、安全に安心して生活できるような避難所づくりを一緒に考えてみましょう」に感激した大鰐町の皆さんが、ぜひ大鰐町でも開催したいと、石井さんにラブコール。その熱い希望がかない、土石流被災地支援中の広島市から駆け付けてくださった石井さんの講演&避難所体験づくりのワークショップが開催されました。

 ●津軽地域の広範囲の参加者約100名は、昼の「おおわに文化幼稚園」「あじゃら中央保育園」園児による鼓隊演奏のアトラクションを挟んで、午前の講演、午後の避難所体験ワークショップを受講しました。

 ●体験ワークショップには、大鰐町中央公民館が主催する少年少女発明クラブの小学生たちも参加するという偶然も重なり、男女共同参画ネットワーク・津軽広域の取組は大きな拡がりをみせました。

 <講演内容>
災害後の関連死を減らすためには「地域づくり」がとても重要だということを、全国で地域づくりに成功している事例を紹介しながら説明されました。→ 地図を作りながら地域を把握していく「防災マップづくり」。地元のお祭りに防災訓練を加える。見守り活動、配食活動、お食事会開催、歩こう会の取組み。このような日々の地域づくりの活動が減災につながります。

 <避難所体験づくり>
 4グループに分かれ、楽しく知恵を出し合うワークショップを開催しました。
ダンボールや公民館内にある物を活用しながら寝る場所の確保、ゴミ袋や紙オムツで暖をとる方法、避難所に配られたおむすびの数が足りないときはどうするか?など参加者自身が考えて解決しました。

  参照:特定非営利活動法人さくらネット 
 http://npo-sakura.net/relief.php


 
 平成26年度第2回 ひとにやさしい社会推進セミナー
「三間(サンマ)〔空間・時間・仲間〕が育む子どもの意欲」 
〜 東日本大震災の被災地における学習支援の実践 〜 

副理事長  田中 弘子

と き:平成26年11月23日(日)10:00〜12:00
ところ:弘前市民参画センター
主 催:弘前市
企画等支援:NPO法人青森県男女共同参画研究所
講 師:石井 布紀子 さん
「NPO法人さくらネット」代表理事
「一般社団法人子どものエンパワメントいわて」理事

 


<講演内容>
 NPO法人さくらネットは、平成17年から「災害ボランティア活動支援プロジェクト会議」の事務局を担い、被災地支援におけるしくみづくりを進めていて、代表理事である石井布紀子さんは、岩手県担当者として現地に入り、行政の手の届きにくい部分の被災者支援が充実するよう、企業・社会福祉協議会・赤い羽根共同募金・NPOなどの連携を促進しようと取り組みを続けています。
今回は東日本大震災後の岩手の子どもたちを支援するために立ち上げた「一般社団法人 子どものエンパワメントいわて」についてお話しいただきました。
設立に関わった代表理事である岩手県立大学の山本克彦先生とともに、石井さんが岩手県沿岸被災地における「学びの部屋」を提供した実践事例を紹介しました。
●設立までの経緯
平成23年3月11日の東日本大震災で、あまりにも大きな環境の変化の中に自らを置くことになってしまった多くの人たちの中には、多くの子どもたちの姿もありました。
学校は避難所になり、運動場は支援車両の駐車場になりました。津波で自宅、家族、友人を失った子どももいました。
その子どもたちが進学など自分の夢をあきらめてしまうのではないかとも感じました。
そこで地域の復興だけでなく、時間がかかるであろう子どもたちのケアを考え、平成23年10月17日「一般社団法人 子どものエンパワメントいわて」を設立し、子どもたちの支援を始めました。
平成23年11月11日には、岩手県陸前高田市の教育委員会と協働し、 子どもの居場所づくりと、学習支援を目的とした「学びの部屋」を開設しました。
学びの部屋:子どもたちが元気になり、子どもたちが夢の描きなおしをおこなう「教室」です。
そして「学びの部屋」は、東日本大震災で学習環境を失った子どもたちが、自学自習をする場所でもあります。 地元の元教員や塾講師などの学習支援相談員がサポートにあたっています。
「学びの場所」は、子どもたちが安心して過ごせる3間(サンマ)を提供します。
1  空間…「学びの場」として安全・安心な教室があります。
2  時間…平日は、放課後の19時〜21時。日曜日は9時〜15時
     (実施場所によって日時は異なります)
3  仲間…一緒に学ぶ仲間だけでなく、教育現場の経験を持つ学習支援相談員、日曜日には若さと元気いっぱいの大学生がいます。
4つめの間もあります。
それは「すき間」…勉強の合間の休憩時間や、ちょっと教室を出てボ〜っとする空間など、実施場所によりますが、友だちと話をするような“ちょっとした時間や空間”です。
平成23年11月に陸前高田市内3か所で始まり、現在では、岩手県の沿岸5つの市や町で実施しています。多くの方のご支援ご協力を頂き、岩手県内に広まっています。
活動していくうえで大事なことは、子どもたちの合意をとることです。
ケアしていくうえで大事なことは、子どもたち自身が自分が持っている力を見いだすように支援することです。
自分の力を発揮できる場の創造、自分の力に気づく機会を与える、自分に自信を持つようにし、自立をうながすというのがエンパワメントアプローチであるということでした。
参照
 http://www.epatch.jp/


 
「三八男女共同参画まつりin八戸」開催 
当研究所副理事長 三八男女共同参画まつりin八戸実行委員長 慶長 洋子
 と き:平成26年11月9日(日)

 ところ:八戸市福祉公民館
 
 三八地域の7市町村行政職員で構成する「男女共同参画ネットワーク市町村会議」と市民活動団体で構成される「男女共同参画ネットワーク」そして青森県男女共同参画センターとが主催する「三八男女共同参画まつりin八戸」が当研究所副理事長の慶長洋子さんが実行委員長を務めて開催されました。

 基調講演は元保育士で3児の父、3回の育児休業体験をし、現在は大阪教育大学准教授の小崎恭弘さんの「男と女の暮らし充実物語 仕事も家事も子育ても〜見つけようあなた流のワーク・ライフ・バランス〜」です。男女ともに仕事でも私生活でも生き生きと自分らしさを発揮できる社会づくりに向けて軽妙な語り口で数々のヒントをお話しいただきました。
 また、市民活動団体は男女共同参画テーマのみならず、介護テーマ、父子の料理教室、キッズコーナー、おやじバンドのライブなど多彩な内容でワークショップを展開し、終日大勢の女性・男性・子どもでにぎわいました。

 

●今回、実行委員長を務めた当研究所 慶長洋子副理事長の感想です●

 三八地域の市町村と市民活動団体とが協働で、男女共同参画推進ためのフォーラムを開催できたことは、長年の夢が実現したと感じ、本当に嬉しい思いです。
今回は、最初だったので、連絡がうまくいかない、基調講演とワークショップのバランスがいまいちなどの問題もありました。
 でも行政と民間が繋がって一つのことをなしとげることで、協働の構築、新しいネットワークの広がりと、今後の更なる活動展開という目標が見えてきました。
課題はたくさんありますが、一歩踏み出せたフォーラムだったと思っています。
 

 
 
 さて、この「男女共同参画まつり」ですが、県内6地域(東青地域、中南地域、三八地域、西北地域、下北地域、上北地域)それぞれに結成された市町村会議(市町村のネットワーク)と市民活動団体ネットワークの両者が主催し毎年2か所ずつ3年をかけて全県で開催されてきました。

一番最初の基になる中南地域のネットワークを立ち上げたのが、当研究所副理事長の田中弘子さんと当研究所理事の北岡聖子さんです。2人とも弘前市の職員だった平成19年1月に中南地域の3市3町2村による広域の「行政ネットワーク」と「市民活動団体ネットワーク」の両輪で男女共同参画を推進するというシステムを作り上げました。その後、青森県の男女共同参画担当課がこのシステムに注目し、県内各地域にそのシステムを構築することに力を注いでくださいました。そのおかげで、県内全域で実現することができました。活動を展開させていることに田中さんと北岡さんのご苦労が大きく実ったことを実感します。

 

虹の会学習会 

職場・家庭・地域における男女共同参画の実現
〜男女がわかち合いささえ合う青森県
 

当研究所理事 平内町虹の会会長 須藤千和子

 2014年11月29日に当研究所理事であり、現在青森県女性相談所所長の山谷文子さんを講師に迎え学習会を開催しました。参加者は虹の会会員と平内町役場女性職員の会「コモンセンス」の皆さんでした。
テーマは青森県環境生活部青少年・男女共同参画課が発行したパンフレットに沿って『職場・家庭・地域における男女共同参画の実現〜男女がわかち合いささえ合う青森県』としました。
パンフレット冒頭のイラスト男性が=「男」だからこうしなきゃ。「女」だからこうしなきゃ。それって、なんだか窮屈だなあ〜、イラスト女性が=「男は仕事、女は家庭」?でも私だって働きたいわ!とつぶやきます。
講師からは、まさに男女の問題の大きな原因はこういった「男らしさや女らしさ:ジェンダー」や「固定的性別役割分担」にあり、多くの人がどれだけがんじがらめになっているかを痛感すると具体例をあげながらお話して下さいました。
 更にDVについて説明を受け、身体的、精神的、性的、経済的暴力があること、その具体例があげられました。
“恐くて”“別れたら暮らしていけない”“子どもがいるから”という迷路に入り込んでいないだろうか?と問い掛け、DVを見せられた子どもは脳に傷を受け虐待に等しいと話されました。
お話の後、2グループに分かれ、お話の感想や関連の日頃考えていることなど話し合いました。
自分の身体、心を守るための人権教育を学校教育に組み入れる必要があると思う。若い参加者からは「束縛を愛情と誤解していた」「若い人にも今日のような学びが是非必要だと思う」「参加して良かった」といった感想を聞くことができ、学習会の成功を確信しました。
 男女が対等なパートナーとして、いきいきと暮らしていくため、虹の会は小さな努力を続けていきたいと思います。

 

石岡百合子さん 

平成26年度青森県
いきいき男女共同参画社会づくり表彰 女性のチャレンジ部門 奨励賞
 
 当研究所会員の石岡百合子さんが「平成26年度青森県いきいき男女共同参画社会づくり表彰女性のチャレンジ部門 奨励賞」を受賞されました。平成26年11月1日にアピオあおもりにおいて表彰式が行われました。

 石岡百合子さんは平成8年、弘前市でパソコンスクールを起業し、会社経営のかたわら、キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)の資格を活かし、県内各地で、女性の再チャレンジ支援、若年者の就労支援、高校生のキャリア教育などに携わってきました。
また、企業に対し、企業側と働く側の意識のマッチングのためのアドバイスを行うほか、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)による働き方の見直しを推奨し、従業員の士気向上や人財定着に貢献していることが評価されました。
 受賞後の平成26年12月6日夜に当研究所メンバーによる祝賀会を行いました。みんなで喜びを分かち合う楽しいひと時になりました。